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共著・編著

精霊たちの家
(池澤夏樹=個人編集
世界文学全集 Ⅱ-07)

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集

著者:イサベル・アジェンデ
翻訳:木村榮一

不思議な力をもつ少女クラーラは、美しい姉の死から9年間の沈黙の後、姉の婚約者と結婚し、精霊たちが見守る館で暮らしはじめる。三世代の女たちの運命を描く、驚異と幻想に満ちた傑作。

不思議な予知能力をもつ美少女クラーラは、緑の髪をなびかせ人魚のように美しい姉ローサが毒殺され、その屍が密かに解剖されるのを目の当たりにしてから誰とも口をきかなくなる。9年の沈黙の後、クラーラは姉の婚約者と結婚。精霊たちが見守る館で始まった一族の物語は、やがて、身分ちがいの恋に引き裂かれるクラーラの娘ブランカ、恐怖政治下に生きる孫娘アルバへと引き継がれていく。アルバが血にまみれた不幸な時代を生きのびられたのは、祖母クラーラが残したノートのおかげだった―幻想と現実の間を自在に行き来しながら圧倒的な語りの力で紡がれ、ガルシア=マルケス『百年の孤独』と並び称されるラテンアメリカ文学の傑作。軍事クーデターによって暗殺されたアジェンデ大統領の姪が、軍政下で迫害にあいながらも、祖国への愛と共感をこめて描き上げた衝撃のデビュー作。

 

〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉

物語が作者の手を逃れて勝手に繁茂する。小さなエピソードがどんどんふくらみ、分岐し、それぞれからまた別の物語が簇生する。魔法と幻想がリアリズムの枠内を埋め尽くす。そうやって生まれた一族の大きな物語は、読み始めたら最後のページまで進むしかない。

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作品情報

発売日:2009/3/11
出版社:河出書房新社