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共著・編著

マイトレイ/軽蔑
(池澤夏樹=個人編集
世界文学全集 Ⅱ-03)

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集

著者:アルべルト・モラヴィア、ミルチャ・エリアーデ
翻訳:住谷春也、大久保昭男

インドの大地に身を委ねた若き技師と下宿先の少女が、タブーを超えて惹かれ合う悦楽の神話と、妻の心変わりを察した男の視点で壊れゆく夫婦の関係を緻密にたどったイタリア文学の傑作。

タブーを超えて惹かれ合う若き男女の悦楽の神話。瑞々しい大気、木に宿る生命、黄褐色の肌、足と足の交歓。インドの大地に身をゆだねた若き技師が、下宿先の少女と恋に落ちる。作者自身の体験をもとに綴られる官能の物語(『マイトレイ』)。ある日突然、妻の心変わりを察した劇作家志望の男。繕うすべもなく崩れていく夫婦の関係を夫の目から緻密に描き、人生の矛盾と人間の深い孤独を問いかけるイタリア文学の傑作(『軽蔑』)。愛の豊饒と愛の不毛。透徹した知性がつむぎだす赤裸々な男女の関係。

 

〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉

「マイトレイ」

インドに留学したルーマニアの青年と、寄宿先のベンガル娘との恋。国境と文化を越えて引き合う仲。使い古されたこの設定がなぜこんなに新鮮で、胸に迫るのだろう。この主人公は容易に読者に乗り移る。恋の歩みの一段ずつが官能の共鳴を呼ぶ。

「軽蔑」

モラヴィアは登場人物のふるまいを綿密に書く。心の動きはちょっとした言葉や手の動きに表れる。小さな行き違いから夫婦の仲が冷えてゆく。妻は夫を軽蔑し、見放し、心の距離は広がる。その過程をこんな風にまざまざと具体的に書ける作家は他にいない。

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    作品情報

    発売日:2009/5/8
    出版社:河出書房新社