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共著・編著

オン・ザ・ロード
(池澤夏樹=個人編集
世界文学全集 Ⅰ-01)

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集

著者:ジャック・ケルアック
翻訳:青山南

不滅の青春の書『路上』が半世紀ぶりに、躍動感あふれる新訳でよみがえる。ビート・ジェネレーションの誕生を告げ、その後のあらゆる文学、文化に決定的な影響を与えた伝説的名作。

翻訳者からのメッセージ

『オン・ザ・ロード』の語り手はサル・パラダイス(Sal Paradise)というが、このすごい名前は友人のアレン・ギンズバーグの詩の一節にあった「sad paradise」という言葉からインスピレーションを得ている。意味は、言うまでもあるまい、「悲しい楽園」だ。また、とんでもないヒーローであるディーン・モリアーティ(Dean Moriarty)の姓は、「mortality」という言葉を容易に連想させる。ご存知のひとも多いだろう、「ひとはだれしもいずれ死ぬ運命にある」という意味の言葉だ。ふたつの名前に隠されたこのような意味を頭の隅っこに置いて『オン・ザ・ロード』を読むと、無鉄砲なやつらのハチャメチャなバカ騒ぎの向こうに、だまし絵のように、もうひとつの風景が浮かびあがる。そこにあるのはこういう認識だ──ひとはだれしもいずれ死ぬ。人生は悲しい楽園だ。ディーンはなぜ「おれたちに時間はない」と言うのか。なぜすべてに急ぐのか。サルはなぜ「狂ったように生き、狂ったようにしゃべり、狂ったように救われたがっている」やつらを「かけがえのない人間」と言うのか。そのわけも、名前に隠された意味を考えると、わかる。ケルアックをなめちゃいけません。この男、ほんとにディープでした。(青山南)

 

〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉

自由というのはこんなに楽しいものか。20世紀半ば、『オン・ザ・ロード』は若者の解放宣言だった。男二人、ニューヨークからメキシコ・シティまでのおしゃべり過剰の、気ままな、行き当たりばったりの旅にぼくたちは同行する。

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作品情報

発売日:2007/11/9
出版社:河出書房新社