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エッセー

沖縄への短い帰還

著者:池澤夏樹

十年後、ぼくらはどういう歴史を持っているだろう?

池澤夏樹は一九九〇年代のはじめから沖縄に通って、九四年に移住、十年を過ごした。その間、そしてその後も、池澤は沖縄について多くの文章を書き、さまざまなメディアを通じてその魅力と悲しみを語りつづけた。
それらのエッセーや書評、文化論、インタビュー、ショートショートから村役場への意見書まで、大量の文章の束から沖縄の名編集者新城和博が厳選して、一冊の本が出来上がった。
池澤の沖縄への深い思い、そして日本が誇りを持てる国であってほしいという願いが込められた一冊である。多くは十年以上前に書かれたものでありながら、沖縄が変わっていないために今も古さを感じさせない。それが沖縄の苦しみであり幸福でもある。これからの沖縄と日本を考えるための必読の書。

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作品情報

目次

序 沖縄の十年とそこで得た作物のこと、それにこの先
自省

Ⅰ 沖縄のくらし エッセイなど

今なら間に合うヤンバル探検隊
編集は楽しい
与那国島は世界の中心
沖縄人のための越境のすすめ
変わるとしたら沖縄から
敗軍の将に会う
談話 — 辺野古レポート
のびのび野球と「悲願」 沖縄尚学高校野球部 春の甲子園優勝
おろかな魔物は直進する
沖縄料理原論、の序説みたいなもの
地元の食材
泡盛にあって他にないもの
村の暮らし
四軍調整官による講演の計画に抗議する
島影を追う

Ⅱ 沖縄に関する本のこと 書評・解説など

『おきなわことわざ豆絵本』— 貧乏について
『南島文学発生論』谷川健一
『八重山生活誌』宮城文 — 生活文化の記録
沖縄移住後の「読書日記」抄
『よみがえれ黄金の島』小山重郎
『シマサバはいて』宮里千里
『西表島自然誌』安間繁樹
「水滴」目取真俊
『基地の島から平和のバラを』島袋善祐:述 宮里千里:録/補記
「恋を売る家」大城立裕
『てるりん自伝』照屋林助
『〈日本人〉の境界』小熊英二
映画『豚の報い』(原作・又吉栄喜 監督・崔洋一)
『ドキュメント沖縄返還交渉』三木健
『鰹節』宮下章
『ゆらてぃく ゆりてぃく』崎山多美
『沖縄おじぃおばぁの極楽音楽人生』中江裕司
『街道をゆく 沖縄・先島への道』司馬遼太郎
『与那国島サトウキビ刈り援農隊』藤野雅之
『新南島風土記』新川明
『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』佐野眞一
『海の沸点/沖縄ミルクプラントの最后/ピカドン・キジムナー』坂手洋二
『琉日戦争一六〇九』上里隆史

Ⅲ 沖縄への短い帰還 インタビューと回想

「沖縄は、『鉱山のカナリア』なんですよ」 一九九五年
異文化に向かう姿勢 ── 岡本太郎を例として
「ぼくは帰りそびれた観光客だから」 二〇〇四年
斎場御嶽
沖縄への短い帰還
土屋實幸さんとモダニズム

Ⅳ 太平洋に属する自分 講演

太平洋に属する自分

しーぶん/掌編

オトーシの効き目
マヅルおじいの買い物
一人寝

解説 沖縄のユイムンと池澤夏樹 宮里千里

発売日:2016/5/25
発行:株式会社ixtan
製作・発売:株式会社ボイジャー