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書評

嵐の夜の読書

著者:池澤夏樹

「この10年、ぼくは嵐の夜にがたがた鳴る鎧戸の音を無視して
本を読むスヌーピーであった」——

丸谷才一、大江健三郎、日野啓三、高村薫からチョムスキー、サイード、

ル・クレジオ、ブローティガンへ。

また、アウシュヴィッツやイラク、沖縄、アイヌへの視角から、

自然と人間、詩と言語、数学の深奥部まで……。

115篇の本をめぐる思索を集成した本書は、この10年に吹き荒れた嵐を振り返り、

次の時代の空模様を予想するための水先案内となる。

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    作品情報

    目次

    1999
    軽いノリの中に隠されている重い核『ヴァインランド』トマス・ピンチョン
    アメリカの原理が見えてくる小説『パラダイス』トニ・モリスン
    「終末」に対抗する想像力とトポス『宙返り』大江健三郎
    知力の基本的な働きを思い出す快感『銀河の道 虹の架け橋』大林太良
    魅力的な都市の楽しいエッセー『アレクサンドリア』ダニエル・ロンドー

    2000
    30年後に実感する歴史的アイロニー『ドキュメント沖縄返還交渉』三木健
    両国の本音をあらわにする対話『我々はなぜ戦争をしたのか』東大作
    20世紀という時代を描く重量級の小説『舞踏会へ向かう三人の農夫』リチャード・パワーズ
    人間の知恵のとんでもない奥深さ『アフリカの音の世界』塚田健一
    奴隷制を生きた人々が継承し創造した『聞書アフリカン・アメリカン文化の誕生』シドニー・ミンツ 藤本和子編訳
    横暴な帝国と衛星国の行方は『アメリカ帝国への報復』チャルマーズ・ジョンソン
    ヨーロッパの受難をテーマに『天使の記憶』ナンシー・ヒューストン
    しなやかな権力奪取、?剌たる無血革命『ザ・ビートルズ・アンソロジー』ザ・ビートルズクラブ監修訳
    社会の肖像を描く空虚の探険記『極北の迷宮』谷田博幸

    2001
    論戦で解く戦後日本精神史の最大課題『天皇の戦争責任』加藤典洋・橋爪大三郎・竹田青嗣
    モルジブから琉球人が伝えた?『鰹節』宮下章
    場違いな者として生きること『遠い場所の記憶 自伝』エドワード・W・サイード
    スクープの後で欲しい情報『立花隆、「旧石器発掘ねつ造」事件を追う』立花隆ほか
    現代世界の前史描くメタ探偵小説『わたしたちが孤児だったころ』カズオ・イシグロ
    全集の完結をもって『須賀敦子のミラノ』大竹昭子
    人とはこんなにいとおしいものか『スピティの谷へ』謝孝浩
    戦後史の根源的な問いに答える本『敗北を抱きしめて』ジョン・ダワー
    20世紀後半を描いた大きな戯画『ホワイト・ティース』ゼイディー・スミス
    オイディプスの娘が語る家族の愛情『アンチゴネ』アンリ・ポーショー
    明治元年、新政権に『武揚伝』佐々木譲
    この剛直な思想を論破できるか『アイヌ近現代史読本』小笠原信之
    日本に準備と覚悟はあるのだろうか『人道的介入』最上敏樹
    米国の醜い一面の具体的な肖像『9・11』ノーム・チョムスキー
    民族や人権の概念が崩れていく『イヴの七人の娘たち』ブライアン・サイクス

    発売日: 2010/4/21
    出版社 : みすず書房