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共著・編著

パタゴニア/老いぼれグリンゴ
(池澤夏樹=個人編集
世界文学全集 Ⅱ-08)

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集

著者:ブルース・チャトウィン、カルロス・フエンテス
翻訳:安藤哲行、芹沢真理子

不毛の大地に漂着した人々の見果てぬ夢を綴ったイギリス紀行文学の傑作と、ラテンアメリカ文学の巨匠が革命下のメキシコを舞台に描く愛と憎しみの物語。虚構と現実が混淆する2つの長篇。

黄金の都市、マゼランが見た巨人、アメリカ人の強盗団、世界各地からの移住者たち…。幼い頃に魅せられた一片の毛皮の記憶をもとに綴られる、イギリス紀行文学の究極の形。「老いぼれグリンゴ」死と呼ばれるものは最後の苦痛にすぎない。死地を求めてメキシコに渡った『悪魔の辞典』の作者ビアス。反乱軍に加わった彼は愛と憎しみに引き裂かれつつ、移動と戦闘を続けていく。多様な視点で描かれる現代のドン・キホーテ。

 

〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉

「パタゴニア」

20世紀の旅行文学はもう冒険の報告ではない。行くべき場所はすべて調べつくされた。すべての旅行は誰かの旅行をなぞるものだ。しかしチャトウィンは、冒険から一歩だけ文学の方に寄り、行く先々で人に会うことによって、無数の小さな物語から成る重層的な旅行記を紡ぎ出す。

「老いぼれグリンゴ」

尊大で横暴なアメリカ合衆国を相対化しなければならない。そのためにメキシコを見なければならない。例えばこの小説の中のメキシコ。野卑で、猥雑で、人間くさくて、熱い、美しいメキシコ。だからアンブローズ・ビアスはメキシコで幸福に死んだ。

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作品情報

発売日:2009/6/11
出版社:河出書房新社