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エッセー/紀行

うつくしい列島
地理学的名所紀行

著者:池澤夏樹

日本の自然が好きだ。この列島はさまざまな地理的要素がぎっしり詰まったおもしろい国土なのだ。

富士山、知床、三陸海岸、小笠原諸島、琵琶湖…池澤夏樹が日本列島の風光明媚な名所を歩きながら「日本」を思索したエッセー全24編。
印刷版所収の第二部(南鳥島特別航路)は、電子版『南鳥島特別航路』として発売中。

この作品のレビュー

地理学的人間、いいですね。旅をしてその土地の気候や地形、動植物の生態に思いをはせるとそこに住む人が浮かび上がってくるのだと気づかされました。ある土地の個性は地球という星の中でどういう位置づけなのかという観点。スケールが大きく読んでいて気持ちがおおらかになります。自分の住む土地だってよく知らない。地理を考えてみると旅をすることもますます楽しくなります。近くの風景に目を凝らすことも同じく楽しくなります。 この美しい星に生きている奇跡。でも別に自然は人間を特別扱いしているわけではない。世界のあちこちで「災害」は起きている。この星で明日も生きていくために、異なった暮らしをしている人であっても、いざというときに助け合えるといいな。こういう地理学的人間はどうでしょうか。

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山岸俊枝さん

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作品情報

目次

富士――スタートの正しい付き合いかた
知床半島――知床という名の奇跡
小笠原諸島――クジラである自分
さくら列島――落下の雪に踏み迷う……
琵琶湖――葦の茂る岸辺で
桜島――地史と大気が交差する場
白馬連峰――山という別世界の花
慶良間諸島――龍宮城の遠い記憶
魚津 南又谷――奇怪な杉とまっすぐな杉
大雪山――見る者なき豪奢な風景
伊豆鳥島――絶海の孤島、鳥の楽園
下北半島――雪の中のカモシカ
瀬戸内海――古代日本の高速道路
尾瀬――人がいない雪原に立つ木
奄美諸島――あの湿度と陰影の島々
北信濃 地獄谷――ボスザルはいなかった
吉野川――この流れの至るところ
水俣湾――かつて魚の湧く海があった
日高山脈――人の手が届かなかった地域
奥只見――この水に満ちた山々とブナの林
三陸海岸――入り組んだ海岸線の美しさ
伯耆大山――秋の到来と荒々しい山
屋久島――ほとんど世界一の雨量の島
白神山地――タムシバとムシカリ、そしてブナ

発売日:2016/2/1
発行:株式会社ixtan
製作・発売:株式会社ボイジャー