緊急特集−利子について 
2002年06月11日

資本主義の文化


 お金(貨幣)は本来は、実際の”物を作る力”を反映していてこそのものなのに、日本の通貨のように(他国にも結構ありますが)実際の物を作る力から大きく乖離してしまっても、何かそのままずっと、何とはなしに、同じ暮らしが続くように思われて(むしろ思い込みたく)しまっています。この乖離がどんどん巨大になり、爆発が起る前の巨星ような状態になっている。利子もそのとおりだと思います。

 アメリカ。私自身は、最近、この国の”文化”とはなんだろうと考え続けています。今朝、出勤途中に、”弱いものいじめ”ということを考えていました。今、日本でもこれが「卑怯」とはされない社会が作られつつあるように思います。私たちが子どもの頃は、弱いものは守ってあげる、この事は大切は規範であり、ルールでした。弱いものいじめや、沢山でひとりをやっつけることは、「卑怯!」と皆に非難され、許されませんでした。しかし、今の風潮はそうでない。

 これは、「資本主義の”文化”」だと思います。しかし、人類社会が長く保ってきた文化ではない。この文化の本格的な衝突が始まっています。

 アメリカの支配的思想はまさしく「資本主義の文化」だと思います。アメリカ国家が作られてきた歴史は、「皆が競争」「スタートは同じ」「頑張ったもの、強い者、努力をした者が成功をおさめるのは当然」「その自由を守ることこそ大切」、そこに正義がある、の歴史だったのではないでしょうか。それは銃をもって上陸してきた者たちの、海岸からのスタートであり、そのグループで許される規範であったが、先住の民たちも含めて平等に適応される規範では当然なかった。その人々への配慮はまったくなかった。今も抜け落ちています。彼らにとって今の中東は、当時のアメリカ大陸なのかもしれません。

榊原義道

--------------------------------------------------------

「新世紀へようこそ」はメール・コラムです。 配信の申し込みはこちらへ
ご意見、ご質問は、info@impala.jpまで。