緊急特集−利子について 
2002年06月16日

マレーシアより


 農業と利子の関係について、とても興味深く読みました。
 農業とは、よりたくさんの人に豊かさをもたらすために、人類の大多数が選びとってきたものなのだと納得すると同時に、今ある民主主義といわれるものの原型がそこにあると思いました。

 つまりは、遊牧や狩猟で暮らしてきた人々の視点がそこにはないのですね。
 むやみに収穫を増やそうとすると生態系を壊すことになり、この先すぐに行きづまる、という暮らしを何百年も続けてきた人たちには利子という発想はなじまなかったのではないでしょうか?
 だから後進国と言われる国々は出遅れた。
 出遅れたけど、是が非でも追いつかないと、生きていけない。
 自分が好きで決めたルールでもない競技に無理やり乗らされてる感じがします。

 私はいまマレーシアという国にいますが、経済成長率が伸びただの、伸びがにぶっただの、あれこれ新聞によく出ます。
 マハティール首相はマレーシア経済に影響力のあるアメリカや日本に対して、つねに距離をもち、かといってイスラム原理主義にも走らず、小国ながらプライドある態度を国際社会で貫こうとしていると思いますが、それでもやはり経済競争のルールから降りるわけにはいかない。
 
 私(日本人)からすれば、マレー人とチャイニーズとインド系住民が共存し、当たり前のようにインド人がワンタンめんを食べてたり、チャイニーズがマレー料理を注文してたり、ラマダンの時期にはインド人もチャイニーズも同僚のマレー人を気づかって、大っぴらに食べ物の話をしなくなったり、と互いに気づかい合う姿を見ると、経済成長なんて二の次でいいんじゃないかと勝手に思ったりもします。

 でも、もちろんそんなことはない。二度と経済ゲーマーたちの餌食にならないように、つねにルールを把握して、落伍者にならないようにしなければならない。
 利子の話から考えはじめると、この世界はなんだかとても強迫的だと思いました。

読者@マレーシア


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